Day01:カイゴ×博士の愛した数式

Day01:カイゴ×博士の愛した数式

~ルートが教えてくれた相手の立場を考えるということ~

はじめまして!

フロイデ総合在宅サポートセンターのハイブリッジです。

読書大好き介護福祉士ハイブリッジが、フロイデの図書室でみつけた素敵な本をご紹介させていただきます。

フロイデの図書室

新旧名作揃いのお気に入りの場所です。

記念すべき“1日目”のご紹介はこちら

小川洋子さんの「博士が愛した数式」です。

引用:新潮社『博士の愛した数式』https://www.shinchosha.co.jp/book/121523/

2006年には寺尾聡さん主演で映画化がされており、第1回本屋大賞受賞作品でもあるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

内容はこんな感じです。アマゾンポチッ

数学者、家政婦とその息子、3人のあまりに悲しく温かい物語。

【ぼくの記憶は80分しかもたない】博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた――。記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった…。

博士は交通事故の後遺症で記憶障害が残りました。

高次脳機能障害ですね。

それからは家の中に閉じこもり、ひたすら数学雑誌の懸賞問題を解く毎日。

そんな博士と信頼関係が築けない家政婦たちは次から次へとクビになってしまいます。

ところが、10人目の家政婦となった“私”

と、その“息子”との出会いで、博士の生活が変わっていきます。

桜を見に散歩へ

髪の毛を切りに床屋さんへ

大好きな阪神タイガースの試合へ

博士の世界がどんどん広がっていきます。

介護の専門職である僕たちも、このプロセスには学ぶところがたくさんあるのではないでしょうか。

特に印象的だったのが、“息子”の温かい言葉の数々です。

頭の形が√(ルート記号)に似ていることから、博士に「ルート」と呼ばれたその子には、相手を思いやる素晴らしい力がありました。

「博士にとってはどんな出来事も突然に起こるんだ。あらかじめ計画が立てられないんだからね。毎日、僕たちの何倍も緊張していなくちゃならない。突然、ビッグイベントが飛び込んできたら、ショック死しちゃうよ。」

博士をいかに野球場へ連れ出すかで必死になっている“私”にかけたルートの言葉です。

新しい世界へ挑戦する家政婦さんも素晴らしいですが、博士の立場になって考えるルートもとても素晴らしいと思いました。

若く健康な僕たちが、なんらかの課題をかかえて介護サービスを利用している人たちの立場になるなんて、もしかしたら烏滸(おこ)がましいことなのかもしれません。

けど、考えることをやめてしまったら、僕たち専門職がもつ知識や技術も無駄になってしまう気がします。

この人は今、なぜ哀しんでいるんだろう?

この人の笑顔に繋がっている喜びはなんなんだろう?

そこに寄り添ってこそ、知識と技術は活かされるんだと思います。

ルートくん、ありがとう!!!!!

ということで、本日ご紹介させていただいたのは、

小川洋子さんの「博士が愛した数式」でした。

慣れないブログで、読みづらい点も多かったと思いますが、次もご覧いただければ嬉しいです(^^♪

またね!!

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